道頓堀与太郎夜想曲~誘惑のコラージュ~
お疲れ様でした。
2017.03.19
DISH/カラビンカ/電脳オヴラァト
道頓堀SHRIMP
<道頓堀与太郎夜想曲~誘惑のコラージュ~>
まさか自分がDISH動員で遠征するとは…勢いって凄い。ということで妹みたいなSと一緒に大阪遠征してきました。
渋谷さんのツイートからセトリが判明してるのでお借りします。
セットリスト
デイドリー夢
SNOW EMOTION
ComeDown
バリア
恋の闇
UNDERGROUND
メロウイエロウ
リストカットベイビィズ
前回見たDISHは10月の目黒かな?11月にも渋谷さん単体は見てるけども。
その後唐突にサポートのリズム隊が変わってしまって、少し残念に思ってたのよね。それもあってどう変わるのかちょっと気にはなっていたので良い機会だと思って行って参りました。
知ってる曲がある安心感(未だに曲名と曲がちゃんと一致してないけど)、でもこの面子でライヴやるのは初めてだから久しぶりな曲を、とバリアと恋の闇を披露して下さいました。勿論私は初見(多分)。
照巳さんのベースも好きだったのだけれど、今回サポートして下さっていたオイヌマヒロキさん、凄く良いベーシストさんでした。何だろう、自分の好みに合っていたと言うか。ド上手の壁から見ていたのでちゃんと確認できてないけど、恐らく音からしてフェンダーのジャズベかな、と。結構使い込んでるような塗装の剥げ方が印象的。
何が良かったかと言うと、一見凄く控えめなベーシストさんなのかな?とも思えるくらい丁寧で。音が小さいとはまた違う、慎重ささえ感じる音の出し方で。元々DISHはギターボーカルの渋谷さんがメインだから、その渋谷さんの声と音を邪魔しないよう、でも曲として完成度を詰めるような音の出し方、と言う印象。個を前面に出さないと言うか。それが凄く印象的で。渋谷さんのギターは鳴りがとても綺麗だし、声の伸びが特徴的な人だから、ベースが前面に出すぎちゃうと壊してしまうと思うんだよね。そこに凄く気を遣ってらっしゃるのかな、歌わせるためのベーシスト、という印象。
ドラムのキリさん、この方もちゃんと音を聴くのは初めてだった(多分)のだけれど、細身なのにスティックの動きがとんでもない速さだな、と。ただスネアとタムの音があまり好みではなかった…。恐らくタムは箱のだと思うし、サイレンスでのキリさんのドラムをちゃんと聴いたりしてないからなんとも言えないんだけども…。それとも箱の音響との相性なのかな。間の取り方とかは凄く好きだったから、次回観れる時に期待。出来れば聴き慣れた手刀が理想だけど、あそこはあそこで音響的に…だからな…。
ライヴ自体の感想としては、相変わらず独特な空気感を纏う楽曲たちだなあ、と。後にカラビンカの工藤さんにもっと盛り上がって欲しかった、と言われたけれど、個人的にはあの空気感に飲まれてしまうと「イェーィ!」みたいなノリで返すのは至難の業かと。重くて哀しくて、でも報われたくて、人としてのエゴや欲も含んだ醜悪的な一面さえも歌に乗せてしまうから、どろりとした部分を引き出してしまう人だなあ、と。しかしボーカルエフェクトのかけ方が相変わらず面白い。あと序盤のピッチシフターの掛け方。やっぱり好みです。DISHを観ると毎回の事だけどストラトってこんな音出せるんだ…と実に無知な感想が出てきます。私が知ってるストラトってもっとあっさりだからな…。そしてこれも毎度の事なんだけど、ブリッジを指で動かす(アーム未使用)って大変じゃないのかな…でもパフォーマンスとしては普通に格好いいよなあ…というところ。
今後のDISHさんはタイミングが合うか今のところ未定だけれど、音源も出す方向性らしいので今後に期待。また主催にも行けたら良いなあ。
続いてカラビンカさん。学ランに下駄、白塗り。という密室の匂いしか感じないこのバンドさん。
実は去年のDISH主催で観てはいるんだけど…ちょっと苦手意識が。今回は逃げ場(ロビー)もなかったので覚悟を決めて見きりました。
なんで苦手意識があるかというと、猥褻過ぎる歌詞。卑猥を通り越して猥褻。下品とかではない。別にカマトトぶってるとかではなく、極端に露骨なのが昔から苦手なので、サウンド的にはとっても好みの重さなのだけれどやっぱり苦手だなあ、と。猥褻な歌詞を除けば、本当に格好良いと思う。ベースがティルさん(LAB.THE BASEMENT)だし。工藤さんの表情が気持ち悪くて良い味出してるとは思う。歌詞が苦手なんだ、申し訳ない…音は好きなんだけどなあ。MCも掴み方上手いしね。
ただ、まあ…物販で工藤さんがファンと話してるのを盗み聞きしちゃったのだけれど、あんまりそういう大御所バンドをバカにする事は言っちゃいけないよ、と。少なくとも私は聞くつもりなかったけれども大声でそんな話してたら嫌でも耳につくし、気分悪かったです。いくら過去に大手事務所に所属していたとはいえ、今はステージの大きさも違うんだから、負け犬の遠吠えにしか聞こえないし、みっともないとしか思えない。正直次はないな、と思いました。
(ファンの方がこの記事に辿り着いて読まれて気分悪くされたらすいません)
主催の電脳オブラァトさん。想像よりもずっとヴィジュアル系だった。ギタートラブルがリハの時点から起きていたのかな。調子悪そうでした。久しぶりに見たベースの女形。可愛かった。でもベースの音はゴリゴリで、そのギャップがまたたまらないなあと。
何が面白いって、バンギャルの全力で暴れる姿が格好良くてね…!柵台が簡易的なのもあって、時々浮いたり動いたりしててちょっとヒヤヒヤしていたのだけれど、事故もなくてよかった。それにしても関西バンギャルはやっぱり動きが激しい。見ていて気持ちが良かったです。(笑)
そしてアンコールセッション。
セットリスト(此方もツイッターより拝借)
渋谷セレクト:ブランコから(Plastic Tree)
工藤セレクト:薔薇と摩天楼(SPEED-iD)
谷口セレクト:ヴェッカーラバー(THE GOLDEN SPIDER)
渋滞に巻き込まれてリハも出来なかったと言う渋谷さん。ステージに上がってきてから直前打ち合わせで「音源バージョン?ライヴの速いバージョン?」とギターの人と打ち合わせされてたから、もしや、と数歩前に出る。曲解説を、と振られるのに全くせずに、「いーくーよー!ブランコから!」とぶっ放すシビィさん。海月の私大歓喜。飛び跳ねましたよ。…が、フロアの人9割くらいポカーン…って感じでした。いや、私ですらなんでこの曲?と思ってたもん(笑)。もっとあるじゃん…?クリームとかサイコガーデンとか割れた窓とかさ…?海月にしてみたら割とキーな曲だけど、プラはメジャー曲しかわかんないっていうバンギャルさん達にしてみたら、???だったのでは…。(笑)
SPEED-iDなんて今時の若いバンギャル分からないのでは…私ですら掠ってなくて、有名曲くらいしか分からないよ。薔薇と摩天楼知ってた自分を褒めたいよ。いつだったかボス(A-M)のブログに出てきてたまたま懐古厨してyoutubeで聴いてたんじゃないかな…。
THE GOLDEN SPIDERといわれて漸くこの電脳オヴラァトさんの経歴に気付く。晃士さんが居たところだったのか、と。ドレミ團のね。10代の頃色んなバンドを聴いてた甲斐がありました。知ってた自分に奇跡。そして前身バンドは知ってるというババァあるあるが極まってきてるぞと改めて気付いて哀しくなりつつも、分かってしまった自分に笑えて来たのがこの瞬間(笑)。何となく曲は憶えているもので、なんとなーくノれましたw
若干身内だけが楽しいライヴになっててアウェイ感すら感じたけれども(笑)、お祭り騒ぎのようでライヴっていいねえ、とほっこりして終わりました。
しかしブランコからで一頻り飛び跳ねてたら疲れたよ…(やっぱりババァ)
終演後はたこ焼きも串かつも食べれたし良し!バタバタな大阪遠征だったけれど、同行した友人が大阪来てよかった~!と嬉しそうだったのでそれだけで満足です。
遠征の楽しさってそこだよねえ、なんて思ったり。
量より質、なんて話をしたのだけれど、これが量と質、になったら大変なんだよ~、と。
ライヴほど抜け出せない沼はないと思う。もう頭までずぶりと沈んで何年経ったのだろう…。
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