念力発生#3 ~水が美味しい長野公演~

お疲れ様でした。

2017.03.12

Plastic Tree

長野club Junk Box

<念力発生>


セットリスト

1999

テトリス 

本日は晴天なり

君はカナリヤ

退屈マシン

サイレントノイズ

creep

嬉々

メランコリック

スロウ

念力

ヘイト・レッド、ディップ・イット

マイム

あバンギャルど

さみしんぼう

en

藍より青く

春咲センチメンタル

en2

puppet talk 


初日の川崎は体調不良で残念ながら参加できなかったので、此方が今ツアー初参加場所となりました。

川崎公演が不本意な状態だったのをTwitterや周りから聞いていたので心配や不安を抱えつつも、長野へ。長野は現地に専門の同期もいるのでとっても安心していける。そして新幹線で一時間しない内に着いてしまうのでとっても近く感じる。

しかし寒かった。体感的には東京の朝のような寒さ。

お蕎麦を頂きました。写真撮り忘れた…蕎麦茶がとっても美味しかった。多分店員さんが一人バンギャルさんだったみたいで、途中で有線をロックに変えて下さった。優しい…!

JunkBox、とっても良い立地なのです。駅からは徒歩10分程度にあるショッピングモールの七階に入っています。何が良いって八階の会議ホールのようなところを貸して下さってるので、そこでクロークや整列などを行うことが出来ます。クロークも二種の袋が準備されていて、小が300円、大が500円とリーズナブル。五人で大の袋を二つ使って余裕でした。実質二百円(笑)。素晴らしい。簡単な着替えも出来るし、なにより天候や季節に左右されないと言うのがとっても良いな、と。箱のスタッフさんも親切です。

唯一難点と言えるのは、箱のフロアに入ってから上手側は空調環境の為かめちゃくちゃ寒いです。本当に寒いです。開演が15~20分押したのもあるかもしれないけれど、手が冷たくなった…。ライヴが始まっても、暴れ曲ターンでやっと涼しい!ってなるような状況でした…。


さ、色々書いていこうかな。

お決まりでもあるSE、MBVのOnlyShallowに合わせて、ケンケンさん、正さん、アキラさん、そして竜太朗さんが登場。押していたせいか、普段よりも少し早く竜太朗さんが出てこられたような気がする。気のせいかな。

規則的なケンケンさんのドラムから始まり、アキラさんのギターが流れ落ちていくように紡がれる1999。この曲は静→動への流れが本当に綺麗で。どうしても冬の星空を連想してしまう。ケンケンさんのドラムがバシッと決まってとっても気持ちが良い。この曲だけ、竜太朗さんの声が少し浮いていたような気がした。何だろう、馴染みが悪いと言うか…綺麗な曲だからこそ目立ってしまったような。あと正さんのコーラスが控えめだったかな?

セットリスト、川崎と新潟を覗いていたので吃驚しすぎたテトリス。うおー!激アツではないかー!とテンションが高まっていく。踊り舞うようなギター、唸るベース、噛み付くような竜太朗さんの歌い方、サビの叩きが華やかさ全開のドラム。格好良すぎかよ!以前はキーを変えていて、不安に思っていたのだけれど、持ち直して安定したから良かった。この曲は数年前からアウトロに付けたされた、四拍しかないブロックが本当に格好良くて。ロックバンドらしさが良い。 この曲は正さんのコーラス全開だった。(笑)

続いたのがまさかの本日は晴天なり。…嘘でしょ、ってなりました。実は私本当にこの曲が好きすぎるのです。理由が自分でも不思議なくらい分からないんだけれど、なんかなんでか本当に好きなんです。まずギターが綺麗過ぎません?もうイントロ四小節(ギターのみ)の時に、え?ってなって。その後竜太朗さんが下手側のステージ前方に身を迫出して、「オイッ!」って吼え叫んで。そこからリズム隊と竜太朗さんの夜想が入って。この瞬間が鳥肌立つくらいに格好良すぎて、とてつもなく嬉しくて。俯いて泣いちゃうくらいに嬉しくて。タオルで顔を覆うプラのライヴなんて久々のような…。嬉しすぎてアキラさんのコーラス覚えてない…してた、よね…?(おバカかな)

君はカナリヤ、これリリース当初はこっちが恥ずかしくなるくらい可愛い歌詞だから曲に集中できなかったんだけど(笑)、良い曲だなって改めて思った。綺麗な作りだなと。なにより竜太朗さんの声の伸びがとっても綺麗。丁寧でキラキラって云うよりふんわりとした綺麗さ。暖色の、陽だまりのような暖かさ。このバンドは凄いなあ、とゆったり聴き惚れてたら終わってしまった…。

お初にお目にかかります白昼夢さんでの退屈マシン。今までのギター(夜想やジャガー)よりもずっと鳴りが綺麗で、音源よりの音でした。とっても可愛い。ボディは黒縁塗装だけど、ヘッドはホワイト一色で。最初はあまりイメージできなかったのだけど、持ったらやっぱり似合うところが竜太朗さんらしいなあ、なんて。そしてテンポもわりと音源通りだった気が。前のライヴはやったら速くて、退屈できないマシンだと思ってた事がありました(笑)。短いけれどもギターソロが組み込まれているのでガン見した。そして大サビ前半の畳み掛ける所はケンケンさんガン見した。格好良い。本当に。

サイレントノイズ、昨年秋ツアーにファイナルしか行けなかったのもあってか、自分に曲が馴染んでないのが良く分かった。悔しい。歌詞もしっかり覚えているのに、曲にノリきれない。でも曲の持つ勢いは格好いいし、早く自分に馴染ませないとなあ。悔しい。

事前情報で知ってはいたけれど、creepの格好良さは異常かな。特にアキラさんのコーラス半端なく好き。この曲、Aメロがクラップなのだけれど、なるほど、ってなった。音源だと拳って思ってたけど、ライヴだったらクラップのほうが盛り上がるね。ベースは特に変わった弾き方をしているわけじゃないけれども、緑のプレシジョンが良い味を出してる気がする。この曲にとても合ってる。ラストのギターソロが神がかってて涎が垂れるかと…(指っていいよね)。

跳ね踊るような、まさに嬉々としている時にぴったりのような、嬉々。ピアノとロックの融合が綺麗な曲。凄く良い。今ツアーで復活を成した曲だけど、結構やるのは久々じゃなかったかな。echo曲は思い出も沢山あるし大好き。長野遠征初めてしたのもechoだったなあ。

メランコリックはもうお決まりというか。ガツッとスイッチ上げる曲。この曲はステージもフロアもとんでもない熱を見せるよね。お互い食って掛かるというか。アキラさんの指が相変わらず凄い動きだったから折り畳みに一瞬出遅れました。

少しだけクールダウン、スロウ。改めて聴くと凄い綺麗だな、と。ぶっちゃけるとリリースの時そこまでツボに入らなかったんです。A面っていうよりも、アルバム終盤に持ってきそうな曲だな、というのが第一印象だったこの曲。こうやって振り返って、改めて曲を好きになれるって素敵なバンドという証拠だと思うし、聴けて良かったなと心から思う瞬間でもある。

事前情報で面食らっていたけど、念力はペンライトでの振り付け。うーん。この曲は普通に身体揺らして踊るように拳を上げたかった(笑)。というか、ペンライトに慣れてないファン(自分も含め)がこれを使うのはちょっと危ない。後ろの方のペンライトが頭に何度も刺さるわ額に振り下ろされてくるわで正直怖かったです。曲はめちゃくちゃ格好良い。デジタルっぽささえバンドの武器に出来て、ロックサウンドとして打ち出せるバンドは本当に希少なのでは。もう少しバンドと曲が馴染んだら、最高に格好良いはずだから、今後に期待。きっとツアー終わりには完成して洗練されているだろうし、今後を担う曲としてもっと格好良く変貌してくると信じてる。曲を育てると云う瞬間すら喜びであり幸せだよな、と。

ここから、ヘイト・レッド、ディップ・イット、マイム、あバンギャルど、とアッパー攻めが続くのだけれど、正直良く覚えてない…。楽しい!体力が持たない(病み上がり)!ライヴだ!楽しい!ってなってたら終わった…。マイムのお決まりの竜太朗さんとアキラさんの絡みが面白かった(アキラさんギターで先制攻撃、竜太朗さんが「痛い!(ギターヘッドが頭に)刺さった!刺さってる!」と笑ってた)。あバンギャルどはこのタイミングでぶち込まれると思ってなかったから、へばってました。この曲だったかな、メランコリック以外で正さんが上手側にも遊びに来てくれたのは。分かってはいるけど、この曲ベースもとんでもなく忙しいよね。バタバタと動き回る左手を見てたら楽しくなっちゃいました。

さみしんぼう、この曲も久しぶりだったような…。とにかく歌詞が心を抉る。この曲の制作時の出来事がどうしても脳内で結びついてしまう。そして3月12日、一日遅れだったけれど、震災の件とか。何が出来るとか当時も良くわかんなくて、出来る事なんて日常を送る事しか出来なくて。唯ひたすらに、辛い思いしてるファンの人にちゃんと曲が届けば良いなと綺麗事しか願えなかった自分。今もまだ爪痕は残っているけれど、こうして振り返って日常を変わらず送れることが奇跡なんだな、と。

ステージセットで、バックに透視カードのように記号があしらわれたカードが吊り下げられているのだけれど、歌詞に丸と三角と四角が出てくるから、リンクしてるこの細かさが好きだなあ、とか。

前半に感じていた竜太朗さんの声の違和感はとっくに消えていて、声の伸びがとっても気持ちよくて、楽器陣の丁寧な音や聴き入ろうとするフロアの静かな熱が心地よくて、長野まで来れて良かったと噛締めてた。

アンコールは藍より青くから。春らしい曲って感じもするし、節目の時に演るイメージが強い曲。これ、途中までキー下げてた気がします。多分。なんか記憶と違って違和感あるな、と思っていたら正さんのコーラスが音源のメインメロディを唄われていたのでそこで確信。キー的に辛いのかな。でも大サビで戻していたから、所謂大サビで半音上げにした、なのかな。コードを間違ってたとは思えないんだよね。ちょっとこれは今後のツアー箇所で聴けたら確認したいところ。

春咲センチメンタル。春といえば、なこの曲。この曲が聴けないと春を迎えられないです。序盤は同期と竜太朗さんだけなのだけれど、スタンバイする楽器陣が意外とフリーダムだったのが気になった(笑)。フリスク食べたり水飲んだりタオルで汗拭ってたり…。いつもここは唄われる竜太朗さんばかり見ていたから気付かなかったけど、結構自由なのね…w

川崎を蹴った事で自分にとって春ツアー一箇所目だったというのもあるし、数日前に体調壊していたから行けるか分からないと思っていたのもあって凄くヒヤヒヤしていたのもあるのだけれど、無事に来れて良かったとここでも感情が爆発して何故か涙が溢れてきちゃって。綺麗で格好良くて美しくて、こんなバンドに出会えて幸せだな、と。春は相変わらず苦手な季節なのだけれど、一つでも良い思い出が出来るって、それだけで本当に幸福だよね、と。終わってほしくないなあ、と曲名さながらセンチメンタルになってしまった。

事前情報からスラパンが来るかと思いきや、puppet talk。びっくりしたー。ツアー三箇所目にしてここまでセトリを変えてくるとは思わなかった、というのもあるのか、フロアも大盛り上がり。それまで押しも一切無かったのだけれど、ここに来てグッと押しが発生。下手はそうでも無かったと身内が言っていたので上手~センター付近だけだったのかな? ライヴって最高だね!って楽しく終われるって良いなあ。本調子じゃ無かったのが個人的には本当に悔やまれるけれど、気持ち的には本当に楽しめたライヴだった。


実はこの日、本当に素敵な位置での景色だったのです。ランダムとはいえ所謂良番を叩き出してくれた身内に感謝。

お陰さまで曲に集中する前に視覚的刺激が強すぎて、久々に混乱する嬉しい事態。

終盤はアキラさんにハイタッチから握手までして頂けた。「わーいハイタッチ出来たー!」みたいな感動というより、「うわ、あの、有難うございます、手、暖かい、優しい手だ…」と気後れして終わりました(笑)。

兎にも角にも、今回のツアーは予定当初よりも参戦箇所が減ってしまう事態で、ショックは残っているのだけれど、20周年という記念すべき年を祝うツアーに残り二箇所、そして6月やパシフィコ公演に参加出来るのがとても楽しみでもあり嬉しくもあり。

そんな素敵な未来の幕開けを、個人的には最高の景色で始められた事が何よりも幸せに思います。


春を今年も無事に迎えられた事に感謝でいっぱいです。

Cell×celL

細胞×個室 背伸びして、小窓から覗いた景色はそれはそれは綺麗だった 細胞はそれを目に焼き付けるのに、必死だった ただ、ひたすらに見つめた 忘れぬように そんな細胞の、記録

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